シラバス参照

印刷
講義名 ハンドニット (BC)
(副題)
講義開講時期 前期 講義区分 演習
基準単位数 2
校地 1学年
必修・選択 選択
講義名(英文) Hand knitting
学部・学科 国際文化学部国際ファッション文化学科

担当教員
氏名
◎ 熊野 和子
米田 紀子

授業概要 / Class Description 1本の糸から編み出す様々な模様の習得を目標とする。そのために、JIS記号を使った編み図の読み方を学ぶ。ただ、それだけに終わらず、洋書にある英文による編み図の読み取り方等も並行して学び、国内外を問わず自由に参考図書を選択できるようになる事を目標とした授業を進めたい。1本の糸が面となり、立体となっていく面白さを知ってほしい。
手元作業の多い科目なので、場面によっては動画配信とし、繰り返し見ることができるようにしたい。
それらの知識を生かして、マフラー・帽子・キャミソール等の自由作品を作る。
到達目標 / Goal JIS記号による編み図と英文解説、それぞれを読み取れるようになること。双方の編み図の長所短所・違いを学び技術を習得することで、ニットをもっと広い視野を持って見ることができる。
ミシン縫製にはないニット独特の仕上げ方まで学び、小物作品を作り上げる中で知識として学んだ事を実践させ、しっかり身に付けさせることができる。
実務経験 / Business Experience ●1973年文化学園に就職 1980年に退職まで、通信教育部にて手編み講座の添削業務と、文化服装学院ニッティング科に教員として在籍。退職後も添削業務は2002年まで継続することとなる。
●1989年 非常勤講師として学園に復帰する。学院においては、アパレルデザイン科、スタイリスト科、流通専攻科等に、大学においては、国際ファッション文化学科にてニットを担当し、現在に至る。
●2003年から2008年まで、イギリスのROWAN社の日本店「ローワン」のサポート教室にて、洋書による手編み指導に当たる。
●2004年から2022年まで オープンカレッジの手編み講座を担当する。
授業計画 / Class schedule
内容
第1回半年間の授業内容の説明 ・用具について ・編み方技法の種類について
棒針編みにおける、糸の持ち方・作り目の方法から練習に入る。
学生に無理のない範囲内で、英文の読み方を含めて説明していく。
第2回編み糸について ・編み地の種類 ・編みと織りの違い
棒針編みの基礎編みに入る。
洋書の読み方①
第3回ラベルの読み取り方・ゲージについて
棒針編みの基礎編み実習②
洋書の読み方②
第4回緯編みの基本組織について・ネット上に見られるニット製品の商品説明の色々
棒針編みの基礎編み実習③
洋書の読み方③
第5回棒針編みの基礎編み実習④
洋書の読み方④
第6回かぎ針編みの実習に入る。
中心から編み進める場合の編み目の増やし方の理論
第7回かぎ針編みの基礎編み実習②
往復編みで編み進める方法
第8回自由作品製作‐①小物類の制作にあたり、デザイン設定から入る。
第9回自由作品製作‐②各自用意した糸に合わせて、用具・編み方の選定が必要となる。一人一人個別に相談に乗る。
第10回自由作品製作‐③全体の進行状況を見て、提出までの間に点検日を2回設ける。
第11回自由作品製作‐④
第12回自由作品製作‐⑤
第13回まとめ・仕上げ 各自の作品によって必要となる技術が変わってくる。
接ぎ合わせ・縁編みの編み目の拾い方等、順次説明指導していく。
第14回マフラーや帽子などに付ける、フリンジやポンポン・タッセルなど付属物の作り方等、必要に応じて指導する。
授業形式 / Teaching Method 自由作品の製作にあたり、学外の市場調査などを通してニット小物の情報収集を行い、デザイン考案に活かすフィールドワークを取り入れている。
評価方法 / Evaluation 評価方法
A(S)~C・E評価
評価の基準
作品をもって評価する。全課題作品の提出が評価の条件となるが、授業態度を重視し総合的に評価する。
提出物の評価の割合が80%、授業態度の割合が20%。
教科書等 / Textbook テキスト・プリントを配布する。
並太毛糸、8号棒針、とじ針、4/6号のかぎ針、キャップ、はさみ、筆記用具を毎回持参すること。
提出カード、セロテープ等、提出時に必要になることがあるので、用意すること。
自由作品の糸は各自用意すること。
準備学習 / Preliminary study 積極的に授業に参加すること。技術の習得の授業なので、道具類の忘れ物のないように。
オンライン授業となった場合、この科目は手仕事が多いので、画面をオンにして行うことを基本とする。
担当教員問合せ先 / Office to contact 国際ファッション研究室(D47)
備考 履修可能人数(人):40
履修登録学生が多い場合は抽選とする。
編み物を全く経験していない学生が多いので、初回から実技に多くの時間を割くのは無理である。
前半は授業の半分を講義にあて、ニットの知識を項目毎に各回に分けて説明していく。残りの時間を実技に当て、毎回少しずつ手を慣らす様にしていきたい。後半に入って編み物に馴染んでくる頃に、自由作品を作るという目標を持って集中して作品作りに入る。